月々と群青

「三月と群青」が好きすぎるオタクです、検索妨害になってたらごめんなさい

検索履歴

一度検索したものって別に二度も三度も訪れるわけないのにサジェストで表示してくるSafariってうざいよね、だからわたしはプライベートブラウズ

突然ですがここで皆さんにクイズをします。「○○」を表す言葉はなに?という質問に考えてみてください。答えはちょっとスクロールしたら書きます。あなたは何問正解できましたか?全4問。

 

1. 人間が宇宙に放出し、今も公転している宇宙ゴミが、お互いにぶつかって散乱することで無限に増殖し、一定の密度を超えると無際限に増殖して人工衛星を飛ばす隙間がなくなり、宇宙開発が行えなくなるだろうという説。

 

2.『気持ちが入ってないからボールだ』『写真が間違っているんです』『俺がルールブックだ』という名言?で知られる野球の審判

 

3.砂時計のくびれの部分についている名前

 

4.「年を取るほど時間の進みが早く感じる」という経験則についた法則

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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間を持たせるためのデデンネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え:

1.ケスラーシンドローム

2.二出川延明

3.オリフィス

4.ジャネーの法則

これであなたの知識が新たに増やせたなら幸いです。こういう人生に役立つわけではないけど人生を深めてくれる無駄知識が私は好きです。

 

 

 

こんばんは群青です。夏休みに入りましたね。なんか今日Twitterのトレンドに夏休み最終日って入ってたけど気にしません、弊大学は春学期開始が1か月遅かったのに夏休みの開始は通常通りで秋学期の開始は1週間遅れているので

 

検索、みなさん、してますか??

 

私はしています。デジタルネイティブなので。右手の人差し指を動かすだけで世界中の知にアクセスできます。巨人の肩の上に立てば背比べでも負けなしというわけです

 

皆さんも検索していることでしょう。デジタルネイティブでなくても。まさかいまだに紙の辞書を使っている人なんていないでしょう。ましてや電子辞書なんて。紙の辞書にはメリットがあると思います。それは一覧性です。ぱっと開いたら求めたい知識の他の文字通り周辺知識も目に入ります。これは求めたい情報にダイレクトに到達するすまーほほんにはできないこと、無用の用というやつですね(違います)紙の辞書の方が早く検索できるというアナログな方もいるかもしれません。さっきからこのパソコン「紙の辞書」って入力して毎回「神の辞書」って変換してくるんだけど。いい加減学習してくんねーかな。神の辞書ってなんなの。どうでもいいけどこの前大学の同級生と一緒に通話しながら宿題を解いていた時に知らない英単語が出てきてそれぞれ調べていたのですが、話を聞く限り電子辞書を使って英単語を検索していたらしくてマジかよってなりました。電子辞書って紙の辞書とスマホとの中間みたいなやつじゃん。いいとこどりどころか悪いとこどりだと思うんだけど。あ、ようやくこのPCが紙の辞書を学習してくれた。

 

ここまで書いていて気づきました。電子辞書の優位性。それこそが検索履歴の存在であることに。もちろんスマートフォンやパソコンにも検索履歴はあります。その話をしようと思ってこの怪文書を打ち込んでいるわけですから。ですがスマホの検索履歴はむしろ閲覧履歴と呼ばれるもの。閲覧したページが全て保存されます。だからYouTubeを見ていようがはてなブログを見ていようが、全て保存されるので検索履歴のみが保存されているわけではありません。そしてまさか自分の閲覧履歴を振り返っているような奇特な人はこの世の中に千人といないでしょう。

いっぽう電子辞書はその検索履歴がはっきりと残ります。そうすることで「自分は以前何を調べたんだっけ??」というのを振り返って復習することができます。復習は大事です。私は復習が嫌いだったので大学受験に失敗しました。

 

この情報化社会。貴方は自分が昨日得た情報の内いくら覚えていますか?私は今忘却曲線の話をしています。一回調べて納得した程度じゃその情報を覚えることはできないのです。早押しクイズで勝つために知らない情報(のうち私が興味を持った内容)は改めて検索することにしています。それで「なるほど!そうだったのか」と一度は納得します。しかし、いくら納得しても、それを復習しなければその知識を再度問われたときに正解できないのです。人々がこうして生きていけるのは忘却のおかげです。フランスの小説家、オノレ・ド・バルザックはこう言いました。『多くの忘却なくしては、人生を生きていけない。』ですが忘却とは両刃の剣。忘却により人々は人生を歩んでいける一方、忘却により人々は絶望します。死に至る病とは絶望である。人々は忘却に人生を左右されているのです。

 

これを解決する方法があります。負の記憶を忘却し、正の記憶と中の記憶を保持すればよいのです。そのために復習があります。

 

よし......。いい感じに復習の話にもっていけたぞ......。

 

検索とは正の記憶にアクセスすることです。新たな知識を得ることは人生にとってプラスに働きます。その知識を失うことは絶望に導きます。人間は自分の能力のなさに直面したくないものです。そんなことなら知識なんて得るんじゃなかった、と。しかし我々がインテリとなるためには知識を獲得しなければいけない。インテリに必要なことは、知への探求心、歴史への精通、そして復習です。

 

そういうわけで、私はたまにSafariの検索タブをあえて残しています。そうすると次にSafariを使用するときにちらっと視界に入って、「あああれはああいう意味だったな」とちろっと思い出す。これが復習になり、よりいっそう知識が定着していく。そういった魂胆です。

 

ただそんなことをずっとやっていたらSafariのタブが100とか200とかになってしまう。ということでたまに「よしこれは覚えたな」といった知識は消すのです。しかしそうするといずれ忘れてしまう。ということでここにそういったちょっとした検索履歴の保管庫のようなものを作りたいと思います。という内容です。

 

 

1.「煩瑣」[検索]

『平気でうそをつく人たち』という本を読んでいた時に「これ何て読むの?」って思って調べたもの。「はんさ」と読むらしい。煩は煩雑の煩、瑣は瑣末(些末)の瑣。細かくて煩わしいという意味だそう。それだけ。

ちなみに『平気でうそをつく人たち』はサブタイトルに『虚偽と邪悪の心理学』とついているのですが、終始「邪悪」な人の診療事例を記述していました。素行不良の息子が心配だからお医者さんに見てやってほしい!といって精神科医、この本の著者であるペック医師に相談にきた両親が実は最も精神医療を受けるべき邪悪な人間であった......。という事例がたくさん載っています。救いようのない人間を見て「救いようがねえなア」と思いたい人におすすめです。私は心がもやもやしました。

 

2.「フォーチュンクッキー」[検索]

これはなんとなく自分は『恋する寄生虫』であるとか『恋する小惑星』みたいに『恋する○○』みたいなタイトルが好きだなあ(内容云々以前にタイトルが)と思ったときにふとAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を思い出し、あれフォーチュンクッキーってどう意味なんだろう?と思って検索した内容。平たくいうとなかにおみくじを入れたクッキーのことらしいですね。面白い文化だと思います。なんかガレット・デ・ロワ(パイの中に陶器の人形を入れてみんなで切り分けて食べ、人形入りの部分が当たった人は幸せ!ってやつ)を思わせる文化ですね。ケーキの中にコイン入れたり。

そうそう三秋縋の『恋する寄生虫』はいい小説なのでぜひ読んでね、私のように人生を諦観している、ひねくれた幸せを望んでいる人間にはハマると思います。この長文をこんなところまで読んでくれる優しいあなたには関係ない話ですね。間違っても藤田 紘一郎先生(腸にサナダムシを飼っていることでも知られる有名な寄生虫学者ですね)の『恋する寄生虫』と間違えて買ってはいけませんよ、いやそれはそれで運命的かもしれないけど。ちなみに『恋する寄生虫』は2021年に映画化されるそうです

 

 

 

3.「187円」[検索]

これは何言ってんのかわからないと思います。これは三秋縋先生の『三日間の幸福』を人生十何度目かに読み返したとき、「俺は改めて財布を見た。百八十七円。それで全部だった。しかも、そのうち六十円はすべて一円玉だ。(中略)奇妙な偶然に気付き、俺は頬を緩めた。」という箇所に「なにが奇妙な偶然なんだろう?」と思って検索した次第です。

結局、Yahoo!知恵袋が検索に引っ掛かり、これはO・ヘンリー『賢者の贈り物』の描写のパロディ?だということがわかりました。主人公の夫の所持金が1ドル87セント、しかもそのうち60セントは小銭である、といった内容でした。なるほど。ちなみに『三日間の幸福』内でこの文章が登場する章のタイトルは「15.賢者の贈り物」です。この章は本当に賢者の贈り物で、本当に最高で、あのえーと、マジで最高なのでぜひ読んでください。『三日間の幸福』、おすすめです。私のようにひねくれた幸せを待ち望んでいる愚か者ならハマると思います。

ところでこれはいちゃもんなんですけど、187円のうち60枚が1円玉であることってあるんですかね?つまり1円玉を使わずに127円を表現せよってことですよね。それ無理でしょ……

 

 

 

以上の3つは私が今日検索したものです。他にも今日初めて知ったことがあって何かを検索したはずなのですが、忘れました。ほらね。今日知った知識すら覚えられない。まさしく絶望ですよ。今度から検索した内容はメモっておこうと思います。でも閲覧履歴をいちいちサジェストしてくるSafariがうざいので使うのはこれからもプライベートブラウザです(閲覧履歴が残らない)。

 

 

 

最後に、この長文を読んでもらった皆さんにも忘却の絶望を味わってもらおうと思います。最初に出題したクイズです。そうです。この怪文書が中身の薄さに比べて冗長な文章をダラダラと連ねていたのは私の文章力がないからではなく、このためだったのです。ごめんなさいね。

 

 

1. 人間が宇宙に放出し、今も公転している宇宙ゴミが、お互いにぶつかって散乱することで無限に増殖し、一定の密度を超えると無際限に増殖して人工衛星を飛ばす隙間がなくなり、宇宙開発が行えなくなるだろうという説。

2.『気持ちが入ってないからボールだ』『写真が間違っているんです』『俺がルールブックだ』という名言?で知られる野球の審判

3.砂時計のくびれの部分についている名前

4.「年を取るほど時間の進みが早く感じる」という経験則についた法則

 

 

 

 

 

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