子供ができるのが怖いんですよ。
いや別にメカニズムの話ではないです。確かに気がついたら母の中で卵がどんどん大きくなって腹を圧迫して最終的に小さな穴から破れることなく3000gの赤子が出てくる、というのも十分怖いんですけど、更に怖いことがあってですね、それはその赤子が自分の遺伝子を持っているということです。あ、こんにちは群青です。
どうして自分の子に自分のダメな遺伝子を受け継がせて、自分のような悲惨な人生と似たような運命を歩ませなければいけないのか。それが怖い。私のような不幸な人間を自分のせいでこの世にまた一つ誕生させてしまう。 怖くないですか。だったら最初から産まなければいい話です。
ここまでは多分同じことを思っている人も多いと思うんですよ。ここからはもう一つ、一番怖いことを話したいと思います。子供ができるのが怖いというより、子供ができた結果の私の行動が怖いのです。ではまずは、子供ができたら私にどのような恐ろしいことが起こるのか、順を追って話していきたいと思います。この話はこう言い換えることもできます。子供ができたら私は何がしたいのか。なぁんだ子供ができたらしたいことがあるんじゃないですか、そうです、あります、それは即ち非人道的行為です。あなたは人体実験を肯定しますか????
あなたはなぜ10進法を使っているのでしょうか。あなたが上の言葉を「じゅっしんほう」又は「じっしんほう」と読んだのはなぜでしょうか。ここで何も考えずに「いちまるしんほう」などと読んだ方は、非常に興味があるので後で私までメールして下さい。いえちょっと脳の構造が気になるだけです、あと臓器提供の意思決定や場合によってはご家族への遺言書も書いておいて下さい。いえちょっと気になるだけです。「いちぜろしんほう」と読んだ方はここから先の文を読むには語いが足りていないと思われますので、今すぐこのページを見るのをやめて卓球でもしていた方がいいです。「10進法は不適切で厳密には十進法だよな」と思った方はその通りなので揚げ足取ってないでそこでほくそ笑んでいて下さい。
話を戻しましょう。人が十進法を使う理由は指が10本あるからと言われています。
は??
何言ってんだ?って話ですよ。僕に言わせてみれば。指が10本あるなら、「指が0本ある状態」、「指が1本ある状態」・・・・・・、「指が10本ある状態」で11通り表せるんですから11進法になるべきではないのですか?一人目が一の位(くらい)、二人目が十一の位、……というようにすれば視覚的に効率的に計算ができるんじゃないですか。
まあもちろんこの考え方には欠陥があるでしょう、両手を使って0から10まで数えているならそこから位を増やしたとしてどこで数えるんですかって。でもそれは1人に指が10本あるから1人の指で10本数えさせて11本目以降は2人目の人に数えさせようっていう上の考え方と人数問題は同じです、むしろこちらの方が後々人数は少なくて済む。あれですか、昔はかけ算なんか必要なほど大きな数を数えなかったから指を一本一本数えるだけで済んでたからだって訳ですか、まあそういうことでしょうね。
というか、「指が10本あるから」というより「片手の指の状態が10通りあるから」の方が正しいかもしれませんね。
これは5まで指折り数えている手の画像(テキトーに拾ってきた)ですが、まあだいたい皆さんこれで数えますよね。で6以降は5の状態から親指、人差し指、……というように指を折り曲げて、10になったら右手はすべて指を折り曲げて左手の人差し指を伸ばす。ですよね。でもこれってやってみればわかるんですけど、「4」の手と「6」の手が同じ形なんですよ。ねえ。これって数字を記憶しておく手段として非常に致命的な欠陥です。
さて、ここで皆さんに問題です。
私は何でこんな話をしているのでしょうか?????????
ちょっと自分でも今何の話してるのかわからなくなってきた…………
つまりですよ、なんで人間が十進法を使っているのか。これですよ。しかもどうやらかけ算も使わないような未開の文明の名残らしい。あほかと。だったら他の進法を使ってもいいのでは????
というわけで私が推薦するのは六進法です。理由は片手の指が5本だからです。0,1,2,3,4,5、ほら6種類あるじゃん。右手が一の位、左手が六の位。試してみる価値はあると思う。私の考えはこちらです。まず子供を1000人産みます。1024人でもいいです。全員誕生日は一緒。金の力でめっっっっっっっちゃひろい豪邸を二つ買います。あと金の力で物わかりのいい大人をたっっくさん雇います。そのうち半分には6進法を骨の髄までたたき込みます。「十中八九あり得ない」とかそんな言葉を使ったら処刑です。なぜならこの世界には「14(6)(=10(10))」はあっても「10」なんて数字はなければ「十」なんて漢字もありません。「西の方角を向いている虫はな~んだ?」なんてなぞなぞ言おうもんならそんな十進法野郎は蜂の巣にしてやりますよ。銃(十)だけに。この世界には「2×4=8」なんて計算式はありません。2×4は12です。われわれからするとちょっと不慣れですが英才教育すれば問題ありません。なぜなら物わかりのいい大人は物わかりがいいからです。
六進数をたたき込んだ物わかりのいい大人と子供の半分を一つの豪邸に突っ込みます。のこりの大人と子供は普通の生活を送らせます。普通(豪邸に閉じ込める)の。1000人の息子・娘には豪邸の中で20年ほど暮らしてもらいます。殆ど似たような生活です。ただ数字を十進法で扱うか六進法で扱うか、その一点を除いて。
みたくないですか。十進法以外の数字をたやすく操る若者を。時計は60進数?うるせえ黙れ、おまえは15時06分×21時39分の計算をしたことがあるのか。
え、そんだけかって?????それだけだけど??????????
こういうことやりたいってひと、まだ一人も見たことないんですけど、みんな当たり前のこと過ぎて発信するまでもないって思ってるんですかね。じゃあ私が一番乗りいただいちゃっていいですか。やったぜ!これできっと共感の嵐!!!
実際問題、20歳までその教育をしたとして、もうその500人の我が子は社会に進出できなくなるでしょう。「西の方角を向いている虫はな~んだ??」「えっわからない……」「え~おまえそんなこともわかんねーのダッサ」とみんなからの笑いものにされてしまいます。違うそうじゃない。そもそも数字を使ったやりとりができなくなってしまうということです。愉しいですね。もし我が子が社会に溶け込めなくなってしまっても、私は十進数以外の数字を操る人をこの目で見てみたいのです。だって我が子だから何でもしていいんでしょ??そうですこの問題は私の我が子なら何でもしていいのだろうという観念に基づいて生じたものです。つまりこのようなことにならないためにも私は結婚したくないのです。
とりあえず子供ができたらとにかく叫ばせます。叫んで叫んで叫びまくらせます。そういうことです。べつに走って殴って本を読めとか言うつもりはありません。ただ大きな声の出せる人間になってほしい、それだけです。